
一度太るとなぜ痩せにくい?~食欲と肥満の科学~ (光文社新書)
新谷 隆史
この本について
食べる量はそんなに多くないつもりなのに、気づけば体が重くなっていて、「自分ではコントロールできていない感じ」にモヤっとすることがあります。食欲って意思よりも体の仕組みに左右されているんじゃないか…と薄々思っているけれど、何が起きているのかはよくわからない。その感覚に近い人には、この本がかなり実用的に刺さります。 読んでまず驚いたのは、内臓脂肪の扱われ方が想像よりずっと動的だということです。増えやすいけど減りやすい、一方で増えすぎると脂肪酸が漏れ出して炎症を起こす…という流れが丁寧に説明されていて、今まで「脂肪=ただ蓄える袋」くらいのイメージだったものが、日々反応する組織として理解できるようになりました。また、異所性脂肪が肝臓や筋肉にたまっていくプロセスを知ると、「体重が落ちた・落ちない」だけでは判断できない理由にも腑に落ちるところが多いです。 さらに、塩味やうま味の話がかなり面白くて、料理の味つけの調整が“食欲の入り口”に大きく関わっていることもわかります。濃いうま味が塩味を和らげる、少量の塩で甘味が強まるなど、普段なんとなく感じていた味の変化に、ちゃんと理屈があると知ると、自分の食べ方を見直すヒントに変わっていきます。 「意思の弱さじゃなくて、体のメカニズムを知ってから調整したい」と感じている人には、かなり現実的に役立つ一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの34%が集中しています。
読書の順序
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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
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