
「食」が動かした人類250万年史 (PHP新書)
新谷 隆史
PHP研究所 / 2023-09-15
この本について
食べるものについて考える時って、「結局どれが正しいのか分からない」「なんで自分はこうも食に振り回されるんだろう」とモヤッとすることが多いですよね。理屈で説明されても腑に落ちないし、単なる健康ノウハウでは続かない。この本は、そんな迷いをいったん人類レベルまで引き上げてくれるところが面白いところです。 読者の方が保存していた部分を見ると、ビタミンCを作る能力を手放した話や、肉食で脳が拡大した経緯、ブロードマン10野の役割など、「なぜ今の自分の体と欲求がこうなっているのか」という根っこに刺さっている印象があります。食べすぎてしまう日があっても、自分が弱いんじゃなくて、生物としてそういう仕組みが積み重なってきた結果なんだと分かるだけで、変な罪悪感が薄れるんですよね。 この本が効くのは、まず「食の選択を個人の意志だけで説明しようとする無理さ」がはっきり見えるところです。それに、人類が二足歩行を始めたのも、脳が異様にエネルギーを使う構造になったのも、全部“食べ物をどう得るか”という事情から説明される。毎日の食生活の裏側にこんな長い歴史があると知ると、食との距離感が少し変わります。そして、砂糖の至適濃度の話のように、現代の食の誘惑も「仕組みでそうなっている」と理解できるので、対策も感情論ではなく現実的に考えやすくなります。 自分の食習慣に振り回されがちな人、あるいは「なんで人は美味しいものに弱いのか」を少し冷静に知りたい人に刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt
脳をだませばやせられる――「つい食べてしまう」をなくす科学的な方法
ステファン J.ギエネ and 野中 香方子

英国の専門医が教える 減量の方程式――満腹でも痩せていく究極のダイエットプログラム
サイラ・ハミード、児島 修

科学者たちが語る食欲
デイヴィッド・ローベンハイマー, スティーヴン・J・シンプソン, and 櫻井 祐子

体が生まれ変わる「ケトン体」食事法―――太らない、疲れない、老けない! 体と頭を「糖化」させるな
白澤 卓二

運動ゼロ空腹ゼロでもみるみる痩せる ガチ速“脂”ダイエット
金森 重樹
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要
