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「食」が動かした人類250万年史 (PHP新書)

「食」が動かした人類250万年史 (PHP新書)

新谷 隆史

PHP研究所 / 2023-09-15

累計読者数3
平均ハイライト数 10.3件/人
推定読了時間 約3時間40分
star総合評価 37/100
start序盤集中型
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この本について

食べるものについて考える時って、「結局どれが正しいのか分からない」「なんで自分はこうも食に振り回されるんだろう」とモヤッとすることが多いですよね。理屈で説明されても腑に落ちないし、単なる健康ノウハウでは続かない。この本は、そんな迷いをいったん人類レベルまで引き上げてくれるところが面白いところです。 読者の方が保存していた部分を見ると、ビタミンCを作る能力を手放した話や、肉食で脳が拡大した経緯、ブロードマン10野の役割など、「なぜ今の自分の体と欲求がこうなっているのか」という根っこに刺さっている印象があります。食べすぎてしまう日があっても、自分が弱いんじゃなくて、生物としてそういう仕組みが積み重なってきた結果なんだと分かるだけで、変な罪悪感が薄れるんですよね。 この本が効くのは、まず「食の選択を個人の意志だけで説明しようとする無理さ」がはっきり見えるところです。それに、人類が二足歩行を始めたのも、脳が異様にエネルギーを使う構造になったのも、全部“食べ物をどう得るか”という事情から説明される。毎日の食生活の裏側にこんな長い歴史があると知ると、食との距離感が少し変わります。そして、砂糖の至適濃度の話のように、現代の食の誘惑も「仕組みでそうなっている」と理解できるので、対策も感情論ではなく現実的に考えやすくなります。 自分の食習慣に振り回されがちな人、あるいは「なんで人は美味しいものに弱いのか」を少し冷静に知りたい人に刺さる本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

食による脳や身体の成長が、人類の進化にどうかかわってきたのか、また「食」の革命が人類と世界をどう変えたかを明らかにする。 ●約400万年〜約200万年前 アウストラロピテクス 脳容積は現生人類の35% ●約240万年〜約140万年前 ホモ・ハビルス 狩りをして肉を食す。脳が劇的進化 ●約150万年 アフリカに出現 ホモ・エレクトス 石器の使用などを始める 食への欲求を司るブロードマン10野が発達した集団が自然淘汰の戦いに打ち勝つ 脳内のブロードマン10野が発達したヒトは、あらゆる動物のなかで、もっとも食べ物を美味しく食べられるように進化してきた。そして雑草、酵母を栽培化して、イネ、ムギ、パン、酒をつくり出してきた。作物の不作による西ローマ帝国の滅亡から大航海時代を支えた保存食、じゃがいも飢饉らによるバイデン政権の誕生など、食が動かした人類史を明らかにする。 ●人類の脳は肉食で大きくなった ●ヒトは雑草を進化させて食料を生み出した ●塩が古代文明を支えた ●古代ローマ人が愛した調味料ガルム ●イスラムが生み出した蒸留酒の世界 ●最初は危険と思われたトマト ●食の工業化が人口爆発を引き起こした 【PHP研究所】
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