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[図解]相対性理論と量子論
佐藤 勝彦
PHP研究所 / 2006-05-24
この本について
何かを一生懸命考えているときほど、「そもそも自分が見ている世界は本当に“そう”なっているのか?」という不安がじわっと出てきませんか。相手の意図を読み違えたり、同じ状況を違う角度から見るとまったく別の解釈が生まれたり。日常のズレに振り回されると、世界そのものの成り立ちまで気になってくることがあります。 この本は、そんな感覚に不思議と寄り添ってくれました。たとえば相対性理論では「相手の時間が遅れて見えるのは、ただ相手の過去を見ているだけ」という説明が出てきます。視点が変われば“時間”すら変わるという事実は、僕たちが普段やっている誤解や行き違いにもどこか似ています。また量子論の「自然はあるがままには観察できない」「見る側と見られる側はセットで成り立つ」という考え方は、人間関係にも仕事にもそのまま置き換えられる感覚がありました。見ようとした瞬間に対象が変わるなら、世界はもっと揺らいでいて当たり前なんだ、と少し肩の力が抜けます。 さらに、真空を「何もない空間」と捉えず、粒子が生まれては消える“ゆらぎ”として描くくだりは、とにかく世界の見え方を柔らかくしてくれます。ゼロと有が行ったり来たりするなら、私たちの迷いや停滞もただの停止ではなく、小さな動きの連続なのかもしれません。 物事を一方向から見るしかないと感じている人、あるいは“世界の前提”をもう一度ほぐしてみたい人には、とても静かに効く一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの38%が集中しています。
読書の順序
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