
世界がわかるアメリカ・ジョーク集 ――楽しみながら読む「超大国のホンネ」 (知的生きかた文庫)
烏賀陽 正弘
この本について
日常で触れるジョークやニュースで、「なんでこの人たちはこういう反応をするんだろう」とモヤモヤすることがけっこうあります。相手の背景が見えないまま、「価値観のズレ」だけが強調されて、余計わからなくなるあの感じです。僕も同じで、アメリカの文化に触れるたびに、小さな違和感をメモしては放置していました。 この本は、アメリカで昔から親しまれているジョークを軸にしながら、その裏側にある移民の歴史や民族同士の距離感を淡々と説明してくれます。笑い話のようでいて、スコットランド人やユダヤ人、アイルランド人がなぜ「その役割」にされやすいのかが、ひとつずつ地続きでわかってくる。ジョークそのものより、そこに染み込んだ背景を拾い上げてくれるのがありがたいところでした。表面的な印象を鵜呑みにしなくていいんだ、と肩の力が抜けます。 僕の場合は、職場で文化的な前提が違う相手と話すとき、この本で触れた「人はそれぞれ違う文脈を背負っている」という視点が、小さなクッションになってくれました。特定の民族像を肯定する本ではなく、むしろ「ジョークとはこうした偏見を誇張して成り立っている」という距離の取り方を学べるのがいいところです。 異文化との距離感がつかみにくいと感じている人に、とくに刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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