
笑い/不気味なもの (平凡社ライブラリー836)
アンリ・ベルクソン、ジークムント・フロイト、原 章二
平凡社 / 20160112
累計読者数3
平均ハイライト数 14.7件/人
推定読了時間 約4時間37分
star総合評価 57/100
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この本について
日常で誰かの言動に「なんであれが笑いになるんだろう」とモヤっとしたり、逆に自分が場の空気で笑ってしまった瞬間に軽い違和感を覚えたりすることがあります。感情ではなく“理知だけ働いている感じ”がする瞬間があって、そこに自分でも説明しきれない引っかかりが残るんですよね。 『笑い/不気味なもの』は、その引っかかりを無理にまとめようとせず、むしろ細かい観察として拾い上げてくれる本でした。たとえば、みんなが一人に注意を向けて感性を黙らせたときに笑いが生まれるとか、人が「性格という枠」に自分を閉じこめてしまうと滑稽さになる、といった視点。読んでいるうちに、笑いをめぐる場面がただの“ノリ”ではなく、集団性や距離感の問題として立ち上がってくる感じがあります。また、超然とした態度で見ると悲劇が喜劇に変わるという話は、仕事で行き詰まったときの視点の切り替えにもそのままつながってきました。重く受け取ると動けなくなるけれど、角度を少し変えるだけで“同じ事実なのに違うものになる”という感覚が腑に落ちます。 どちらかと言えば、笑いをポジティブに捉えるための本ではなく、自分が「なぜこの場面で違和感を覚えるのか」を静かに言語化したい人向けです。日常のコミュニケーションにうまく馴染めない瞬間を抱えている人ほど、ベルクソンとフロイトの分析が実感を伴って響くと思います。
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多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの61%が集中しています。
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出版社による紹介
『笑い』と『不気味なもの』は「反復」という現象を対象にして出会い分岐する。二つの論考を接続するとき、新たな読みが召喚される。
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