
読書について 他二篇 (岩波文庫)
ショウペンハウエル and 斎藤 忍随
累計読者数36
平均ハイライト数 16.1件/人
推定読了時間 約3時間10分
star総合評価 56/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 27%
この本について
読んでいてふと、「自分の頭で考えているつもりが、実は誰かの言葉に乗っかっているだけなんじゃないか」と不安になる時があります。読書量が増えるほどその感覚は強くなって、知識を集めているのに思考は痩せていくようなあの感じです。多読しているはずなのに、結局なにが“自分の考え”なのかがわからなくなる瞬間ってありますよね。 ショウペンハウエルの『読書について』は、そのモヤモヤにわりとはっきり切り込んできます。きつい表現も多いのですが、読者が保存している抜粋を見るかぎり、刺さっているのは「経験も読書も、消化しなければ身にならない」という視点だと思います。読んだそばから忘れていく自分に焦ることがありますが、彼はそれを「興味や思想体系に合わないものは残らない」と冷静に指摘します。また、他人の思考ばかり追跡していると、自分で考える筋力が落ちるという話も、日々インプット過多になっている人には耳が痛いけれど効くところです。さらに「文体は精神の顔つき」と言い切るあたりは、アウトプットの粗さをごまかせないよな…と姿勢が正されます。 結局この本は、読書術を教えるというより、「自分の思索を取り戻す」ための距離感を掘り起こしてくれます。読書量はそこそこあるのに、自分の言葉が育っていない気がする人にはしっかり刺さると思います。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
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出版社による紹介
「読書とは他人にものを考えてもらうことである。1日を多読に費やす勤勉な人間はしだいに自分でものを考える力を失ってゆく。」―一流の文章家であり箴言警句の大家であったショウペンハウエル(1788‐1860)が放つ読書をめぐる鋭利な寸言、痛烈なアフォリズムの数々は、出版物の洪水にあえぐ現代の我われにとって驚くほど新鮮である。
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