
最強のデータ分析組織
河本 薫
日経BP / 2017-11-25
この本について
データ分析の仕事をしていると、「結局、自分は何を求められているんだろう」とモヤモヤする瞬間が多いと思います。分析結果を渡しても意思決定が変わらないとか、そもそも現場の課題理解が浅いまま提案してしまって空回りするとか…。自分も似た壁にぶつかり続けていて、その整理に役立ったのがこの本でした。 特に刺さったのは、データ分析者は“問題を解く力”以前に“機会を見つける力”が必要だという視点です。言われてみれば当然なのに、実務ではつい目の前の依頼に没頭してしまいがちです。また、意思決定プロセスを「改善」ではなく「改革」として捉える発想も大きかったです。既存の流れを前提に微調整するだけでは組織の意思決定は変わらないし、その改革を現場の担当者から順に説明していく──この順番の現実味に、妙な納得感がありました。 さらに、分析者が“社内コンサルタント”として扱われる現実も正直に書かれていて、だからこそ断片的な理解で仮説を作らないこと、長期的な意思決定にどう伴走するかが重要だと腑に落ちます。三十件近い案件を回す著者の視点は特別な方法論というより、地味だけど確実に効くスタンスの話が多く、現場に引き戻してくれます。 データ分析を「スキル」ではなく「仕事」として捉え直したい人に刺さる一冊です。
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