
絶望読書~苦悩の時期、私を救った本~
頭木弘樹
飛鳥新社 / 2016-05-14
累計読者数7
平均ハイライト数 11.3件/人
推定読了時間 約3時間22分
star総合評価 44/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%
この本について
なんとなく心が重い日ってありますよね。理由がはっきりしないのに、気力がわかない。周りから見れば普通に生活できているように見えても、自分の内側では説明のつかない不調が続いている。僕自身も、こういう「正体のわからない悩み」に長く振り回された時期がありました。 『絶望読書』は、その曖昧な苦しさに言葉を与えてくれる本です。著者は、不快な感情そのものが悪いわけではなく、それを避けようと必死になるほど心は壊れていく、と穏やかに指摘します。悲しみをすぐに片づけようとせず、ちゃんと最後まで経験することで癒えていく、という視点も印象的でした。また、アリストテレスの「そのときの気分と同じ音楽を聴くと心が癒える」という話のように、感情に逆らわず寄り添う方法がいくつも紹介されています。 もうひとつ、この本が強いのは「物語がどうして人を助けるのか」を丁寧に示してくれるところです。現実をうまく生きられないとき、フィクションが代わりに世界の見え方を整えてくれる。暗い道を歩くときの懐中電灯のように、物語が自分の足元を照らしてくれる。その説明に救われた読者が多いのは、抜粋の反応を見ても伝わってきます。 うまく言えない不調を抱えている人、自分の感情に蓋をしてしまいがちな人には、そっと寄り添ってくれる一冊だと思います。読後に劇的に立ち直るわけではないけれど、足元が少しだけ確かになる。そういうタイプの本です。
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多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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出版社による紹介
前代未聞!絶望に効く読書案内! 〈目次〉 はじめに 絶望したとき、いちばん大切なこと 第一部 絶望の「時」をどう過ごすか? 第一章 なぜ絶望の本が必要なのか? ──生きることは、たえずわき道にそれていくことだから 第二章 絶望したときには、まず絶望の本がいい ──悲しいときには悲しい曲を 第三章 すぐに立ち直ろうとするのはよくない ──絶望の高原を歩く 第四章 絶望は人を孤独にする ──それを救ってくれるのは? 第五章 絶望したときに本なんか読んでいられるのか? ──極限状態での本の価値 第六章 ネガティブも必要で、それは文学の中にある ──非日常への備えとしての物語 第二部 さまざまな絶望に、それぞれの物語を! 第二部のはじめに 絶望にも種類がある 太宰治といっしょに「待つ」 ──人生に何かが起きるのを待っているという絶望に カフカといっしょに「倒れたままでいる」 ──すぐには立ち上がれない「絶望の期間」に ドストエフスキーといっしょに「地下室にこもる」 ──苦悩が頭の中をぐるぐる回って、どうにもならない絶望に 金子みすずといっしょに「さびしいとき」を過ごす ──自分は悲しいのに他人は笑っている孤独な絶望に 桂米朝といっしょに「地獄」をめぐる ──自分のダメさに絶望したときに ばしゃ馬さんとビッグマウスといっしょに「夢をあきらめる」 ──夢をあきらめなければならないという絶望に マッカラーズといっしょに「愛すれど心さびしく」 ──自分の話を人に聞いてもらえない絶望に 向田邦子といっしょに「家族熱」 ──家族のいる絶望、家族のいない絶望に 山田太一といっしょに「生きるかなしみ」と向き合う ──正体のわからない絶望にとらわれたときに 番外・絶望しているときに読んではいけない本 あとがき 立ち直りをどうかあせらないでください!
読んだ内容を、もう忘れない。
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