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ペスト(新潮文庫)

ペスト(新潮文庫)

カミュ and 宮崎嶺雄

累計読者数41
平均ハイライト数 6.1件/人
推定読了時間 約10時間34分
star総合評価 46/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 14%

この本について

最近、自分の身に起きていることを「どこか現実味がない」と感じる瞬間が多くて、でも気づけばじわじわ生活を侵食している…そんなモヤモヤを抱えることがあります。起きている出来事の規模と、自分の実感のズレ。その間に立ち尽くしてしまう感じです。 『ペスト』を読み返していて、抜粋された部分から伝わってきたのは、この“実感の遅れ”をめぐる切実さでした。人はたいてい、自分の頭上に落ちてきた災厄をすぐには認められない。正常なはずの生活を手放すタイミングもつかめない。けれど、それでも現実に向き合わざるを得ない時が来て、そのとき必要になるのは派手な勇気ではなく、もう少し地味な「誠実さ」や「想像力」だという視点です。 この本が効くのは、目の前の問題が抽象的すぎて、どこから手をつければいいのか分からないとき。あるいは、世の中の動きも、人の愚かさも、どれも「ばかげてるのに続いてしまう」ことに打ちのめされそうになったとき。日常のスケールで考えると見えなくなるものを、リウー医師たちの迷いを通して、少しだけ扱える大きさにしてくれます。 特に、ものごとの全体像を把握しきれず不安を抱えている人、そして「せめて犠牲者の側に立つことだけは選びたい」と思うタイプの人には、静かに刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

一三四七年秋、世界の終焉を告げる船がシチリアに辿り着いた―中世・欧州人口の三分の一を奪った史上最悪の感染症に人びとはどう対応したのか。免疫をつけるため汚物の悪臭を吸ったり、半裸になって自らを鞭打ったり...同時代人の書簡や年代記をもとに、極限状態の人間模様から公衆衛生、予防医学の見直しまで豊富なエピソードで語る。
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