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グラスホッパー (角川文庫)

グラスホッパー (角川文庫)

伊坂 幸太郎

KADOKAWA / 2009

累計読者数52
平均ハイライト数 6件/人
推定読了時間 約3時間40分
star総合評価 59/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 53%

この本について

生きているだけで、いつの間にか「まあ大丈夫だろう」と思い込んでしまう瞬間、ありませんか。忙しいと特にそうで、危機感も不安もどこか遠くに置きっぱなし。でも後から振り返ると、あのときの自分の無自覚さにヒヤッとしたりもする。僕もよくあります。 『グラスホッパー』の抜粋を見ていると、読者の方はまさにその「思い込みの怖さ」や「人間の弱さ」に刺さっているように感じました。伊坂幸太郎の作品ってユーモアやリズムがあるのに、ふとした一文で急に現実の鋭さを突いてくるんですよね。例えば「世の中の不幸の大半は、誰かが高をくくっていたことが原因」という言葉は、フィクションのはずなのに日常の判断ミスや思考停止にそのまま重なるし、「人は自分を一番うまく欺ける」という感覚も、妙にリアルです。読んでいると、自分の日常の“ほころび”にライトを当てられるような感覚があります。 この本が面白いのは、説教でも哲学でもなく、登場人物たちの行動の中で人間の本性が自然と浮かび上がるところです。危険を過小評価して動く人、正義を信じたい人、死んでるみたいに生きるのをやめたい人。それぞれの言葉が、「自分もこういうところあるな」と静かに刺さってくる。読み終わる頃には、世界が急に優しくなるわけではないけれど、自分の思い込みや心の癖を少しだけ扱いやすくなる感じがあります。 こんな人に刺さると思います。 “現実はそんなに甘くないと分かりつつ、それでも自分の足で立ちたい人”。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

殺された妻の仇を討つため非合法組織【令嬢】の社員として働く「鈴木」。復讐の機会をうかがっている最中、そのターゲットが何者かに殺され...。ナイフ使いの「蝉」、自殺させ屋「鯨」、そして謎の男「押し屋」を巻き込み、復讐劇は予測不可能な未来へ突き進む――
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