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コーヒーが冷めないうちに

コーヒーが冷めないうちに

川口 俊和

累計読者数7
平均ハイライト数 3.9件/人
推定読了時間 約6時間58分
star総合評価 49/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 60%

この本について

最近、どうにもならない過去の場面がふとよみがえることがあって、あの時もう少しうまくできたら…と考えてしまうことがあります。やり直せるなら何か変えられるんじゃないか、と頭では分かっていても引っかかる。そんなときに『コーヒーが冷めないうちに』を読み返すと、少しだけ視点が落ち着きます。 この物語の面白いところは、「過去には戻れるけれど、現実は変わらない」という徹底したルールです。抜粋にも何度も出てきますが、変わるのは状況ではなく、戻った人の心だけ。だからこそ、登場人物たちが過去で誰かと向き合ったり、言えなかった言葉をようやく口にしたりすると、現実はそのままなのに今いる場所の捉え方が少しだけ変わる。自分の生活にもそういう瞬間がある、と思わされるんです。過去を変えるんじゃなくて、過去と折り合いをつけられるようになる感じに近いかもしれません。 それに、過去に戻るための「めんどくさい」ルールが逆に効いていて、魔法のような解決ではなく、あくまで現実の延長として心が動く。特に、勇気を出して大事な言葉を伝える場面は、自分もいつかやらなきゃいけないことを静かに突きつけてきます。 過去に縛られやすい人、誰かに伝えそびれた気持ちを抱えている人には、そっと効いてくる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

お願いします、あの日に戻らせてください―。「ここに来れば、過去に戻れるって、ほんとうですか?」不思議なうわさのある喫茶店フニクリフニクラを訪れた4人の女性たちが紡ぐ、家族と、愛と、後悔の物語。
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