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博士の愛した数式(新潮文庫)

博士の愛した数式(新潮文庫)

小川洋子

新潮社 / 2005-12-01

累計読者数46
平均ハイライト数 6件/人
推定読了時間 約2時間42分
star総合評価 54/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 37%

この本について

仕事でも日常でも、相手にどう伝えたらいいか迷うことってありますよね。正しい説明をしたつもりなのに、なぜか距離ができてしまったり、逆に黙ってしまったり。自分の言葉が相手を動かすどころか、少し冷たく響いてしまう感じ。僕もよくそこでつまずきます。 『博士の愛した数式』を読み返すと、その迷いに少しだけ風が通るような感覚があります。読者の方が保存していた「完全数」「友愛数」「三角数」といった言葉は、ただの数学の話ではなく、人と人の関わりを照らす比喩のように働きます。博士が“単に正確な答えを示すだけでなく、質問した相手に誇りを与える”姿勢は、コミュニケーションをどう扱えばいいか迷うときの小さなモデルになります。ルートやオイラーの公式のような抽象的な概念も、この物語の中では、人を尊重するまなざしとして立ち上がってくるんですよね。 派手な気づきがあるわけではないけれど、丁寧さがどう人の心を支えるのかを静かに教えてくれる一冊です。自分の振る舞いが“正しさ”ばかりに寄ってしまっている気がする人には、特にしみると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

[ぼくの記憶は80分しかもたない]博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた──記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。寺尾聰主演の映画原作。
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