ヨムナビ
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上下)合本版(新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上下)合本版(新潮文庫)

村上春樹

新潮社 / 2010-04-10

累計読者数15
平均ハイライト数 6.8件/人
推定読了時間 約5時間
star総合評価 50/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 41%

この本について

最近、自分の選んできた道に「これで良かったのか」と立ち止まることが増えました。やり直せるなら別の人生を選んだかもしれないし、でも結局は同じところに戻ってくる気もする。そんな割り切れなさを抱えたまま日々を続けていると、ふと自分が何者なのかよくわからなくなることがあります。 村上春樹の『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』は、そういう「自分をどう扱えばいいのかわからない」時間にゆっくり入り込んできます。物語の中には、心や影、街といった象徴がひっそり置かれていて、それぞれが“自分が何を手放して、何を残して生きているのか”を考えさせてきます。読者が保存していた部分を見ても、特に「心を失って得られる完全さ」とか「やり直せても同じ自分を選ぶしかない感覚」に強く反応しているように感じました。あの静かな哀しみの描写や、説明のつかない跡が自分のどこかに積もっていく感覚に、心当たりがある人は多いはずです。 この本が効くのは、人生を改善するための答えが欲しい時ではなく、「答えが見えないままでも、自分でいるしかない」という状態にそっと寄り添ってほしい時です。曖昧さが苦手な人ほど、その曖昧さの中にも輪郭があることに気づかされますし、弱さや不完全さの側から世界を眺める視点が静かに芽生えます。 こんな人に刺さると思います。 自分の“核”のようなものを見失いかけていると感じるとき。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

村上春樹の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす〈僕〉の物語、〔世界の終り〕。老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた〈私〉が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要