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村上春樹 雑文集(新潮文庫)

村上春樹 雑文集(新潮文庫)

村上春樹

新潮社 / 2015-11-01

累計読者数6
平均ハイライト数 30件/人
推定読了時間 約5時間48分
star総合評価 67/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 30%

この本について

どっちに進めばいいのか分からない時期ってありますよね。気持ちが空っぽみたいで、言いたいこともうまく言葉にならない。人との距離感も、自分の立ち位置も、急に曖昧になるあの感じ。大人になっても慣れることはなくて、僕もよくそこで足が止まります。 村上春樹『雑文集』は、そういう“宙ぶらりん”な時期に読むと、不思議と肩の力が抜けていきます。正面から解決策を示す本ではないけれど、ジャズの匂いや、旅先の静けさ、人とのちょっとしたすれ違いに向けられた視線を追っているうちに、自分の中の空白がそのままの形で受け止められていく感じがあるんです。物事を一歩引いて眺めたら見えてくる輪郭とか、逆に一歩踏み出したときにはっと気づく細部とか、そういう変化の瞬間が丁寧に拾われているのが救いになる。 特に、人の無自覚さや文化的摩擦を淡々と見つめる文章に触れていると、「みんな結局こんなふうに迷いながら生きてるんだよな」と思えてきます。大きく答えを出す必要はなくて、ひとまず今日をやり過ごせればいい。そんな気分にさせてくれる。 迷いが長く続いていて、自分の感覚がどこにあるのか確かめたい人に刺さる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

デビュー小説『風の歌を聴け』新人賞受賞の言葉、伝説のエルサレム賞スピーチ「壁と卵」(日本語全文)、人物論や小説論、心にしみる音楽や人生の話……多岐にわたる文章のすべてに著者書下ろしの序文を付したファン必読の69編! お蔵入りの超短篇小説や結婚式のメッセージはじめ、未収録・未発表の文章が満載。素顔の村上春樹を語る安西水丸・和田誠の愉しい解説対談と挿画付。
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