
ブラフマンの埋葬 (講談社文庫)
小川洋子
講談社 / 2007-04
累計読者数3
平均ハイライト数 5.3件/人
推定読了時間 約3時間36分
star総合評価 43/100
trending_up後半加速型
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この本について
仕事でも人間関係でも、相手の気配をつかみきれずに空回りすることってありますよね。近いはずなのに届かない感じとか、自分だけ勝手に期待してしまう感じとか。そういう時、距離の取り方が分からなくなってしまうことが自分にもよくあります。 『ブラフマンの埋葬』の抜粋をあらためて読むと、この「届きそうで届かない」感覚を静かにすくい取っていることに気づきます。手の届かない眠りの底、微かな空気の震え、こちらの期待を受け止めてくれているようで実際はそうでもない反応。そういう曖昧な瞬間を、大げさに説明せずそのまま置いてくれるので、こちらの感情の方が自然と動きます。相手の仕草に意味を探してしまう自分のクセにも、少しだけ優しくなれる感じがあります。 特に、相手が何かを改善しようとして空回りしてしまう場面や、コントラバスの青年のように「自分を抱えて歩いている」ような存在に触れるシーンは、誰しもが抱えがちな不器用さをそっと肯定してくれます。はっきり答えをくれるわけではないけれど、世界との距離が少しだけ整うような読後感があります。 人との間にある小さな揺らぎに敏感な人に刺さる本だと思います。
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多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの40%が集中しています。
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出版社による紹介
ある出版社の社長の遺言によって、あらゆる種類の創作活動に励む芸術家に仕事場を提供している“創作者の家”。その家の世話をする僕の元にブラフマンはやってきた―。サンスクリット語で「謎」を意味する名前を与えられた、愛すべき生き物と触れ合い、見守りつづけたひと夏の物語。第32回泉鏡花賞受賞作。
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