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ペッパーズ・ゴースト (朝日文庫)

ペッパーズ・ゴースト (朝日文庫)

伊坂 幸太郎

朝日新聞出版 / 2024-12-06

累計読者数5
平均ハイライト数 7.8件/人
推定読了時間 約4時間50分
star総合評価 59/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 71%

この本について

最近、他人の言動に振り回されたり、自分の判断に自信が持てなかったりしませんか。ニュースやSNSを見るたびに「世界ってこんなに荒れてたっけ」と疲れてしまう感じも、よく分かります。頭では落ち着いていたいのに、心がついてこない日が続くこともあります。 『ペッパーズ・ゴースト』を読んでいて強く感じたのは、伊坂幸太郎さんが「人は弱いままでいい」と真正面から描いてくれているところでした。他人には正しいことを言えるのに自分では守れなかったり、謝るだけでいい場面で変に意地を張ってしまったり、勝ち負けのないところで勝ち負けを気にしてしまったり。どれも耳が痛いはずなのに、不思議と責められている感じがしません。それよりも、「そういう人間くささも込みで、どうやって前に進むか」を静かに見せてくれる物語です。 特に刺さったのは、世界の残酷さに気圧されそうになる時でも、小さな良い出来事はいつだって目に見えないだけで存在している、という視点でした。地味な優しさはニュースにならないという一文は、日々の不安を少し軽くしてくれました。また、どうにもならないことと向き合う場面が何度も出てきますが、それを「逃げずに、今やれることだけやる」という現実的な姿勢に引き戻してくれるのも、この作品の強いところだと思います。 人の弱さを責めずに、でも諦めもしない視点がほしい人に刺さる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

中学の国語教師・檀(だん)は、猫を愛する奇妙な2人組の小説原稿を生徒から渡される。さらに檀は他人の明日が少し観える力を持つことから謎の集団とも関わり始め……。作家生活20周年超の集大成。一大エンターテインメント長編!《解説・大矢博子》
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