
自分の中に孤独を抱け
岡本 太郎
青春出版社 / 2017-04
この本について
仕事でも創作でも、人と関わる場面でも、「なんか最近、自分が薄まってる気がする」と感じることがありませんか。波風立てたくないとか、失敗したくないとか、そういう小さな打算が積み重なると、気づけば惰性で日々を回してしまう。頭ではもっと本気を出したいのに、身体がそっちに向かっていかないあの感じです。 『自分の中に孤独を抱け』は、その曖昧さにガツンと光を当ててきます。でも「努力しろ」とか「強くあれ」といった正論ではなく、自分をむりに鼓舞する必要もない。ただ、惰性に身を預ける瞬間をそっと引き戻してくれるんです。たとえば「創造は闘いだ」と語るときの太郎の言葉は、何か大きなことを成し遂げろという話ではなく、自分の手で生き方を選び直すときの痛みも混乱もまるごと肯定してくれる。同時に「孤独を悲壮感でとらえるな」と言う場面では、ひとりで悩む時間そのものを、世界の広がりに接続していく感覚を示してくれる。あの独特の明朗さが、妙に後押ししてくれます。 読者の方が保存していたのも、「自分に賭けるしかない」とか「敗れるとわかっていても己れをつらぬく」といった言葉でしたよね。どれも“正解のある世界”で縮こまりがちな僕らの背中を、無理なく押し出してくれる部分です。自分を甘やかすでも責めるでもなく、俯瞰しながら「ほら、行けるところまで行ってみよう」と言われているような読後感があります。 いまの自分にどこか違和感があるけれど、何を変えたらいいかまでは言語化できていない人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
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