
実感的人生論 (中公文庫)
松本清張
累計読者数5
平均ハイライト数 4.6件/人
推定読了時間 約4時間25分
star総合評価 36/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 13%
この本について
日々の生活で、気持ちが先に沈んでしまうことってありますよね。状況そのものより、感情に飲まれるせいで余計しんどくなる感じ。道徳や世間の「こうあるべき」と自分の感情がぶつかって、どこに立っていればいいのか分からなくなるときもあります。 松本清張の『実感的人生論』は、そんなモヤモヤを、上から励ますでもなく、きれいごとでもなく、実際に一人の人間が生きながら感じた泥臭い視点からほぐしてくれる本でした。抽象的な人生訓ではなく、「感傷性を洗い落とす」「自分の現在位置を観照の眼で眺める」といった、地に足のついた態度が繰り返し出てきます。宗教や哲学に答えを求められなかった著者が、文学や小さな習慣にすがりながら、自分の足で立とうとする姿は、いまの私たちにもそのまま響くものがあります。 とくに、苦しさの理由が自分の性質ではなく、理不尽な環境や時代の制度にあることを静かに言い当ててくれるところは、読みながら息が整っていく感じがありました。出口はなくても、視点を変えるだけで少し呼吸しやすくなる。その変化がこの本にはあります。 今の状況に名前がつけられず、ただ「しんどい」を抱えている人に刺さる一冊だと思います。
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多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの42%が集中しています。
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出版社による紹介
不断の向上心と強靱な精神力でつねに新たな分野へと向かっていった戦後最大の「社会派」大衆作家、松本清張。「人は他人の経験を知りたがっている。私のことを語らねばならない」―生い立ちから小説論まで、清張作品の背後にあるものが見えてくる名随筆を収録。
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