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人口大逆転 高齢化、インフレの再来、不平等の縮小 (日本経済新聞出版)

人口大逆転 高齢化、インフレの再来、不平等の縮小 (日本経済新聞出版)

チャールズ・グッドハート, マノジ・プラダン, and 澁谷浩

日経BP / 2022-05-23

累計読者数11
平均ハイライト数 21.4件/人
推定読了時間 約7時間26分
star総合評価 59/100
start序盤集中型
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この本について

最近、「金利も物価も読めないし、将来の働き方やお金の流れがどう変わるのか全然つかめない」と感じる場面が増えてきました。ニュースを追っても断片ばかりで、世界全体の流れとしてどうつながっているのかが見えずにモヤモヤする。自分の判断軸を持ちたいのに、どこから考えればいいのか…という人は多いと思います。 この本が面白いのは、インフレや金利を「政策の結果」ではなく「人口と労働力の流れ」で読み解こうとしているところです。中国や東欧が世界市場に組み込まれたことで労働力が一気に増え、長いデフレ圧力が生まれた、という説明はニュースでは拾えない視点でした。そして今、その労働供給ショックが逆回転しつつある。高齢化が進むと、介護のように外注できないサービスの需要が膨らみ、労働力の奪い合いが起こる。結果として賃金やインフレがじわじわ上向きやすくなる、という流れが腑に落ちます。 さらに、日本だけを特殊に扱わず、世界全体の「人口のゴールポスト」が動いている中で、なぜ日本ではインフレが起きなかったのか、なぜ政府債務の帳消しが家計を直撃するのか、といった現実的な話も淡々と整理してくれます。自分の仕事や投資の判断にも、長い目の前提が一つ加わる感じがあります。 目の前の景気より「これから数十年、世界がどう変わるのか」を自分なりに考えたい人には、静かに刺さる本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

■デフレ、低金利の時代がついに終わる。インフレと金利上昇の時代が到来する。グローバル化のスピードはゆっくりとなり、労働分配率の向上、賃金上昇から格差は縮小に向かう。 ■世界経済の大転換をもたらす最大の要因は、高齢化、労働人口の減少による世界的な人口構成の変化とグローバル化の減速だ。 ■コロナ感染症世界的流行の衝撃は、本書で描いたトレンドを加速させる。インフレはわれわれが想定していたよりもずっと早くやってきて速度を上げて上昇することになる。 ■インフレ率は、政治指導者が許容できる名目金利を大幅に超える水準まで上昇するだろう。金利上昇に伴って国債価格は下落し、非金融部門の企業や政府が抱える過剰債務は債務返済の負担を大きく増大させるだろう。 ■それによる敗者は貯蓄者、年金基金、保険会社、それから金融資産を主に現金で持っている人々だ。中央銀行が高いインフレ率に不満を感じ金利を上げようとするならば、中央銀行の独立性を脅かすような政治的怒りに直面するだろう。 ■中国が世界的インフレを抑止することはもはやない。中国が世界経済に与える影響はもはや過去のものとは同じではない。 ■すでに高齢化が進んでいる日本でなぜ、新しい変化がまだ起こっていないのか。この謎解きも行う。
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