
ティール組織 ― マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現
フレデリック・ラルー, 嘉村賢州, and 鈴木立哉
英治出版 / 2018-01-23
この本について
仕事をしていると、「うちの組織って、なんでこんなに動きづらいんだろう」とか、「もっと自然に決められたらいいのに」とか、言語化しきれない重さを感じるときがあります。自分の立場や役割に縛られて、本当にやりたいことや判断の理由がどこかに置き去りになる感じです。 『ティール組織』を読んで刺さったのは、そうした“なんとなくの違和感”を、歴史や意識の段階から丁寧にひもといてくれるところでした。組織の形が変わると、人の判断やエネルギーの使い方まで変わる。上下関係中心の世界では当たり前だった力の使い方が、助言プロセスや自主経営に変わると一気に不要になる。ミーティングの時間や、評価に怯える気持ちまで含めて、「あれ、これって仕組みの問題だったんだ」と見えるようになります。 そして意外だったのが、戦略を“決めない”という発想です。トップが方向を定義しないからこそ、みんなが組織の目的を自分の言葉で感じ取りながら動く。細かい計画より、直感や感覚の方が前に出る瞬間を肯定してくれるので、仕事に対する構えが少しゆるむというか、呼吸がしやすくなる本でした。 今のやり方に無理がある気がするけれど、何をどう変えればいいのかピンと来ない人に特に届くと思います。組織の話に見えて、じつは自分の判断の癖や働き方を見直すきっかけにもなる一冊でした。
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