
ピーター・ティール 世界を手にした「反逆の起業家」の野望
トーマス・ラッポルト and 赤坂桃子
飛鳥新社 / 2018-04-25
この本について
仕事でも副業でも、新しいことを始めようとすると「そもそもこの方向性で合ってるのか」「自分の考えはただの思いつきじゃないか」と不安になることがあります。周りの意見を聞けば聞くほど、結局どれが正しいのか分からなくなる感じ、僕もよくあります。 この本は、そんな迷いに対して大げさな勇気づけではなく、視点の置き方を少し変えてくれるタイプの一冊でした。たとえばティールが繰り返し語る「なぜ他の誰もしないことをするのか」を説明できるかという問いは、特別な天才だけの話ではなく、日々の意思決定にもそのまま使えるものです。チームづくりの章も印象的で、多様性が正義だと言われがちな中で、初期フェーズでは共通の基盤を持つ仲間を集める重要性が語られていて、実際の現場の風景が思い浮かぶほど具体的でした。さらに、透明性の高いコミュニケーションが強いチームを作るという話は、組織にいる人なら誰でも心当たりがあるはずです。 読んでいて特に刺さったのは、「早すぎず、遅すぎず、取り組むにふさわしい課題を選べばいい」という考え方で、勢いだけで走りがちな時のブレーキにも、迷って足が止まっている時の助走にもなる視点だと思います。競争を避けるというティールの姿勢も、派手さより持続性を重視する人にはしっくりくるはずです。 今の仕事やプロジェクトが「なんとなくモヤモヤする」と感じている人、自分の判断軸を整えたい人には、かなり静かに効いてくる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
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