ヨムナビ
臨床とことば

臨床とことば

河合 隼雄 and 鷲田 清一

朝日新聞出版 / 2010-04

累計読者数6
平均ハイライト数 18.8件/人
推定読了時間 約5時間4分
star総合評価 51/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%

この本について

人と話していて、相手の沈黙に耐えられなかったり、つい言葉を取りにいってしまって後悔することがよくあります。仕事でも家庭でも、「ちゃんと聞くって何なんだろう」と考え始めると、急に難しくなるんですよね。自分の考えを当てに行けば行くほど、相手の言葉が閉じていく感じがするというか。 『臨床とことば』を読んで刺さったのは、まさにその“距離の取り方”についての感覚的な話が多いところでした。沈黙を急いで埋めず、「いま何考えてました?」とそっと問いを置く間合いのこと。理論を身につけながらも、生身の人を前にするときは一度ほぐして向き合うという姿勢。さらに、相手の言葉を掴まないで受けることで、その人の心が自由に動き出す、という感覚。読んでいて、こちらの体の力も抜けていくようでした。 もう一つ、この本が面白いのは、臨床と哲学の視点が同時に立ち上がるところです。“私とは何か”とか、“偶然と自由の関係”みたいな大きな話が、誰かとの対話の場にどう影響するのかが語られていて、抽象と具体が往復する感じが心地いいんです。理論を追いすぎると実践が疎かになる、でも知を持たないと現場が鈍る。そのジレンマに対する正直さも、この本の魅力でした。 対話で無理に正解を出そうとしてしまう人や、人と距離を取る感覚にずっと悩んでいる人には、じんわり効くと思います。自分もまだ迷いながらですが、この本のおかげで「聴く」という行為が少しだけ違う手触りになりました。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

臨床心理学者と臨床哲学者、偉大なる二人の臨床家によるダイアローグ。「ことば」とは何か。「人間」とは、「人と人との距離」とは。そして「聴くこと」とは。本質的かつ深遠な問題についてやさしく問いかけながら、密接に繋がり合う心理学と哲学のあわいに「臨床の知」を探る。

目次

臨床心理学と臨床哲学 聴くことの重さ 臨床における「距離」 「語り」と「声」 解説
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要