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哲学探究

哲学探究

ルートウィッヒ・ウィトゲンシュタイン and 鬼界彰夫

教育評論社 / 2014-05-06

累計読者数12
平均ハイライト数 54.3件/人
推定読了時間 約3時間23分
star総合評価 73/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 32%

この本について

仕事でも日常でも、言葉にした途端に「なんか違うな…」という感覚が残ることがあります。自分の考えを説明しているはずなのに、どこか噛み合わない。相手も自分も悪くないのに、もやっとした誤差だけが残る。あの手の感覚にずっと悩んでいる人は多いと思います。 『哲学探究』は、その誤差の原因を“自分の思考の癖がどんな前提に乗っているか”というところまで下げて見せてくれる本でした。たとえば、同じ図形を違うものとして見てしまうように、言葉の使い方も気付かないまま別の前提で解釈しているだけかもしれない、という示し方。あるいは、「私が痛いと言うのはどんな基準によるのか?」といった問いのように、普段なら考えもしない根っこに触れさせられる瞬間があります。 読んでいて強く感じたのは、著者が“考え方を授ける”のではなく、“自分で考える回路を作り直すきっかけを渡してくる”という距離感です。感覚や記憶、言語の働きそのものをいったんバラし、もう一度どう組み上がっているかを手元で確かめるような読書体験でした。思考が絡まったときに、どこでつまずいているのかを見つけやすくなる感覚があります。 自分が感じたことをどう言葉に乗せればいいのか迷いやすい人、あるいは「そもそも自分は何を前提にものを見ているんだろう」と立ち止まることの多い人には、とても静かに効く本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

後期ウィトゲンシュタインの代表作『哲学探究』をわかりやすく読み解く 『哲学探究』を、ひとりでよんでいくのはとても骨がおれる。最初は、とにかく何をいっているのか、さっぱりわからない。何が問題になっているのかが、そもそもわからないのだ。(中略)この哲学者の思考の癖のようなもの、かれ特有の考え方は、わかっているつもりだ。それを読者のみなさんに経験してもらうのが、本書のねらいだといっていい。 『哲学探究』という本は、そこにかかれている体系や情報を手にするといったやり方からは、もっとも遠い本だ。ウィトゲンシュタインの思考の運動を体験するためだけの本なのである。(「はじめに」より) (目次) 第1章 語の意味とは何か (語の種類/第1節, 建築家と助手第2節 ほか) 第2章 言語ゲーム (Sprachspiel/第7節、言語ゲームの拡張/第8節 ほか) 第3章 語の意味とは、その使用である (語の意味/第38節/第40節/第43節、家族的類似/第65節/第66節/第67節/第69節/第70節/第71節) 第4章 私的言語 (ひとりごとしかいわない人たち/第243節、痛み/第244節 ほか)
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