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タイタンの妖女

タイタンの妖女

カート ヴォネガット ジュニア and 浅倉 久志

累計読者数23
平均ハイライト数 6.3件/人
推定読了時間 約9時間32分
star総合評価 55/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 46%

この本について

仕事でも人生でも、「自分の役割って結局なんなんだろう」と考えはじめると、急にすべてがうすく見えてしまう時があります。目的に向かっているはずなのに、その目的自体がしょぼく感じてしまうというか。がんばるほど空回りしている気がして、どこに立てばいいのか分からなくなるあの感じです。 『タイタンの妖女』の抜粋を見ていると、まさにそのモヤモヤに刺さった跡があちこちにあります。「目的を見出すたびに、その低級さに自己嫌悪に陥る」とか、「存在するものすべてに目的を求めてしまう生き物」とか。読んでいて、自分の迷いをそのまま言語化されたような感覚がありました。ただこの作品が良いのは、そこを突き放さず、むしろ“利用されてしまうこと”や“思わぬ方向へ吹っ飛ばされること”を、人間の営みとして淡々と描いているところです。目的の立て方を説くんじゃなくて、目的から外れた時にどう生きるかの視界をひらいてくれる。 もうひとつ、この本は「愛することは操作とは別だ」と静かに置いていくんですよね。誰かの都合に振り回されながらも、それでも近くにいる人を愛してしまう、あのどうしようもなさを肯定してくれる。合理的じゃないのに、それでも人はそこに立ち戻るんだと気づかされます。 予定通りにいかない人生を前提にした物語なので、「自分の目的が分からないまま動いてしまっている人」に特に刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

時空を超えたあらゆる時と場所に波動現象として存在する、ウィンストン・ナイルズ・ラムファードは、神のような力を使って、さまざまな計画を実行し、人類を導いていた。その計画で操られる最大の受難者が、全米一の大富豪マラカイ・コンスタントだった。富も記憶も奪われ、地球から火星、水星へと太陽系を流浪させられるコンスタントの行く末と、人類の究極の運命とは?巨匠がシニカルかつユーモラスに描いた感動作。
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