
スペードのクイーン/ベールキン物語 (光文社古典新訳文庫)
プーシキン、望月 哲男
光文社 / 2015-02-20
累計読者数3
平均ハイライト数 7.7件/人
star総合評価 39/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 34%
この本について
仕事でも人生でも、「これさえ分かれば状況を動かせるはずだ」と思い込んでしまうときってありませんか。正解を探したい気持ちはあるのに、実際の世界は思った以上に気まぐれで、こちらの都合なんて聞いてくれない。そんなズレに振り回される感じ、僕もよくあります。 『スペードのクイーン』は、まさにその“どうにもならなさ”を真正面から描いてきます。ゲルマンが追い求める三枚のカードの秘密は、合理で世界をねじ伏せようとする姿勢そのもの。でも、彼がクイーンとエースを取り違える場面のように、現実は平気で裏切ってくる。さらに、養女リザヴェータの「他人に生かされている痛み」や、ドイツ語を知らずに借り物の恋文にときめいてしまう切なさなど、人の弱さや滑稽さが丁寧に描かれていて、自分にも覚えがある感情がちらつきます。 読んでいて感じたのは、世界を完全に理解しようと力むほど、むしろ大事なものを取り落としてしまうことがあるということ。偶然に翻弄されながらも、自分の足元の感情だけはごまかせない。そんな感触が静かに残ります。正解を一つにまとめられない日々を過ごしている人にこそ刺さる一冊だと思います。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの55%が集中しています。
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出版社による紹介
必ず勝つという3枚のカード。伯爵夫人がかのサン=ジェルマン伯爵から授かったというカードの秘密をゲルマンは手に入れるが...。現実と幻想が錯綜するプーシキンの代表作『スペードのクイーン』。皮肉な運命に翻弄される人間たちを描く5作の短篇からなる『ベールキン物語』。
目次
スペードのクイーン 射弾 吹雪 葬儀屋 駅長 百姓令嬢
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