
生産性
伊賀 泰代
この本について
最近、「なんでこんなに忙しいのに、前に進んでる実感が薄いんだろう…」みたいなモヤモヤを抱えている人、多い気がします。私もまさにその一人で、気づけばオペレーションに追われて一日が終わり、肝心の“自分の仕事”にはまったく触れられていないこともしょっちゅうでした。 この本のよさは、「生産性」を大きなスローガンとして語らないところにあります。例えば、自分しかやれない仕事を抱え続けることが必ずしも価値ではないとか、管理職だから特別にリーダーシップを発揮するのではなく、誰でもチーム全体の生産性に影響を与える立場にあるとか。読んでいるうちに、日々の“無自覚な忙しさ”の正体がだんだん輪郭を持って見えてきます。特に、「完璧な正解を探すから決められなくなる」という指摘は、自分の会議での動きを思い返して妙に納得しました。 もう一つ大きかったのは、「去年の自分と今年の自分の違いを大きくする」という視点です。評価のためではなく、自分がちゃんと育っているかどうかを測る軸として、この考え方は静かに効いてきます。無理に頑張りを増やすんじゃなくて、時間の使い方や段取り、仕事の意味づけを見直すことで成長の余白が作れる。その感覚が腑に落ちる本でした。 自分の働き方に手応えがなくなってきた人、あるいは「忙しいのに成果が伸びない理由」を丁寧に掘り下げたい人には、かなり刺さると思います。自分の中の前提がひっそりと書き換わるタイプの本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの14%が集中しています。
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