
書くことについて ~ON WRITING~ (小学館文庫)
スティーヴン・キング and 田村義進
小学館 / 2013-07-10
この本について
文章を書くとき、つい「ちゃんと見えるようにしなきゃ」と肩に力が入ることがあります。語彙が足りない気がして飾ってしまったり、プロットを完璧にしようとして筆が止まったり、誰かの目が気になって本音を書けなくなったり。書くのが好きなのに、書こうとするほど身動きがとれなくなるあの感じ、けっこう共通の悩みなんじゃないでしょうか。 スティーブン・キングの『書くことについて』は、その窮屈さをほぐしてくれる一冊でした。たとえば、最初に浮かんだ言葉でいい、と言い切ってくれること。文法の完璧さよりリズムを信じろ、と背中を押してくれること。状況さえつくれれば、プロットに縛られなくていいと教えてくれること。どれも、大げさな“名言”ではなく、実際に机に向かったときの息苦しさを和らげてくれる実践的な視点ばかりです。 特に、自分の語彙や技術を恥じて着飾ろうとする行為こそが文章を濁らせる、という指摘が刺さりました。結局のところ、書き手が不安から距離を置けたとき、読者も物語に深く入り込める。そんなシンプルな真理を、キングは淡々と示してくれます。書くことを「才能の有無」ではなく、「道具箱を鍛える営み」としてとらえているのも救いでした。 書くたびに自信が揺れる人、文章に「気どり」が入り込むのが怖い人には特に効くと思います。僕自身、この本を読むことで、完璧さより手触りのある言葉を選ぶ勇気が少しだけ持てました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




