
オックスフォード流 自分の頭で考え、伝える技術
岡田 昭人
PHP研究所 / 2015-04
この本について
仕事でも私生活でも、話がうまく噛み合わないときってありますよね。相手が悪いわけでもないのに、「どこがズレてるんだろう…」とモヤモヤだけが残るあの感じ。自分なりに考えているつもりでも、本当に問題を捉えられているのか不安になることもあります。 この本が刺さる人は、まさにその「ズレの正体」を自分の頭でつかみにいきたい人だと思います。読者の多くが保存していたのは、“問題とは理想と現実のギャップだ”という指摘でした。たしかに、理想像を持たないまま状況を眺めていても、どこを直せばいいか見えてこない。自分でも気づかないうちに、そこが曖昧なまま議論や仕事を進めてしまうことってけっこうあります。 もう一つ印象的なのは、「準備→考える→言語化→伝える→フィードバック」という流れが、思考からコミュニケーションまでをひとつのプロセスとして扱っている点です。考える力と言うと抽象的に聞こえますが、実際には準備の段階で何を押さえるかで質が大きく変わるし、言語化のところで詰まるのは単に語彙力の問題ではなく、考えの構造が固まりきっていないからだと気づかされます。相手との間にある壁を越えられないとき、どこでつまずいているかを具体的に見直せるのがありがたいところです。 「自分では考えているつもりなんだけど、説明すると途端に曖昧になる」という人に特に向いている一冊だと思います。理想と現実の差をきちんと見て、言葉になるまでの道のりを丁寧に扱うことで、コミュニケーションの行き違いが減っていく感覚がありました。僕自身もまだ迷いながらですが、これを読んでから“考えたつもり”のまま突っ走ることが少し減りました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
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