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ソラリス (ハヤカワ文庫SF)

ソラリス (ハヤカワ文庫SF)

スタニスワフ レム and 沼野 充義

早川書房 / 2015-04-15

累計読者数18
平均ハイライト数 9.7件/人
推定読了時間 約4時間17分
star総合評価 62/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 67%

この本について

人の気持ちって、向き合えば向き合うほど「自分でもよく分からない場所」が出てきますよね。誰かを大事にしたいのに、その気持ちが相手を傷つけてしまうかもしれない怖さとか、後悔と期待が同時に生きてしまう居心地の悪さとか。頭では整理したいのに、感情は別の方向へ走っていくあの感じです。 『ソラリス』は、一見すると難解なSFなんですが、読んでみると「自分の奥にある矛盾の扱い方」を強制的に連れ出されるような体験になります。海の正体を探る科学者たちの話なのに、実際に突きつけられるのは、人間が他者に何を求めてしまうのか、自分の望みをどこまで理解できているのか、という静かな問いです。望んだはずのものが拷問にもなる、愛が救済でも破壊でもある、その揺れ方が妙に現実的で、逃げ場がなくなります。 特に刺さっていた抜粋を見ると、「理解できないものを前にしたときの無力さ」「愛と罪悪感が絡まる瞬間」「人は結局、自分自身の鏡を求めてしまう」というテーマに引かれているように感じました。物語のスケールは大きいのに、心の動きはやたらと生々しいんです。 世界の謎を解く話ではなく、「自分の内側をどこまで見られるか」を静かに試されたい人に刺さる本です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

惑星ソラリス——この静謐なる星は意思を持った海に表面を覆われていた。惑星の謎の解明のため、ステーションに派遣された心理学者ケルヴィンは変わり果てた研究員たちを目にする。彼らにいったい何が? ケルヴィンもまたソラリスの海がもたらす現象に囚われていく……。人間以外の理性との接触は可能か?——知の巨人が世界に問いかけたSF史上に残る名作。レム研究の第一人者によるポーランド語原典からの完全翻訳版
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