
偉大なる、しゅららぼん (集英社文庫)
万城目学
集英社 / 2013-12-18
累計読者数4
平均ハイライト数 2.5件/人
推定読了時間 約7時間37分
star総合評価 46/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 63%
この本について
仕事でも人間関係でも、相手の事情が分からないまま場をつくっていく瞬間ってありますよね。何となく空気を読みながら動くけれど、本当は「これ、どう扱えばいいんだろう」と戸惑っている。今回の抜粋に反応している人は、まさにその“扱いきれなさ”に共鳴しているんじゃないかと感じました。分からないものを前にしながら、うなずくしかない主人公の姿に、自分を重ねてしまうあの感じです。 『偉大なる、しゅららぼん』は、奇妙で大げさな設定が目立つ物語ですが、実際に効いてくる部分はもっと素朴なところにあります。たとえば、説明不能な出来事に放り込まれた主人公が、それでも相手の言葉を丁寧に拾おうとする姿勢。龍と話せるとか、不思議な力を纏うとか、表面は派手なのに、根っこには「分からない相手とどうやって関わるか」という静かなテーマがあるんです。そして、守れなかった無力さや、手を伸ばしたいのに届かない距離感も誤魔化さず描かれていて、読んでいるこちらも自分の小さな後悔を思い出してしまう。 派手な冒険譚のように見えて、実は日常の延長線上で悩む人ほどしみる物語です。特に「説明できないものを前にすると黙ってしまう自分を何とかしたい人」に刺さる一冊だと思います。読み終わる頃には、分からないまま関わり続けることにも、少しだけ肯定的になれるはずです。
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出版社による紹介
高校入学を機に、琵琶湖畔の街・石走にある日出本家にやって来た日出涼介。本家の跡継ぎとしてお城の本丸御殿に住まう淡十郎の“ナチュラルボーン殿様”な言動にふりまわされる日々が始まった。実は、日出家は琵琶湖から特殊な力を授かった一族。日出家のライバルで、同様に特殊な「力」をもつ棗家の長男・棗広海と、涼介、淡十郎が同じクラスになった時、力で力を洗う戦いの幕が上がる……!
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