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その女アレックス (文春文庫)

その女アレックス (文春文庫)

ピエール・ルメートル and 橘明美

文藝春秋 / 2014-09-10

累計読者数18
平均ハイライト数 4.8件/人
推定読了時間 約6時間1分
star総合評価 57/100
trending_up後半加速型
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この本について

最近、誰かの言葉や出来事にふと足を取られることが増えました。自分の欠点を他人に指摘されて気づいたり、昔の感情が思わぬところでぶり返したり、逃げたつもりのものにまた追いかけられたり。頭では整理できているはずなのに、心のほうが動いてくれないあの感じです。 『その女アレックス』を読んでいると、人が抱えた矛盾や、忘れたと思っていた痛みがどうやって人生の奥に沈んでいくのかが妙にリアルに響いてきます。たとえば「人は自分の人生から逃れることができない」という一文は、物語のセリフでありつつ、どこか自分の日常の延長にも思えてくるし、「欠点とは本人は忘れ、気づくのは他人だけになる」という観察には、やけに現実味があります。登場人物が向き合う“整理しきれない感情”が、そのままこちらの内側を刺激してくるんです。 そしてこの物語がすごいのは、暴力や犯罪そのものよりも、人が追い詰められたときにどんな選択をしてしまうのか、そこに潜む弱さや必死さのほうを丁寧に照らしてくれるところです。真実と正義の揺れ、家族への複雑な感情、自分という儀式のような人生の続き方。読んでいてしんどい場面も多いのに、どこか自分の感情の仕組みに光があたる感じがしました。 複雑なものをそのまま複雑なまま抱えている人ほど、この本の空気が刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

2014年のミステリー賞7冠の大逆転サスペンス。貴方の予想はすべて裏切られる! おまえが死ぬのを見たい——男はそう言って女を監禁した。檻に幽閉され、衰弱した女は死を目前に脱出を図るが……。ここまでは序章にすぎない。孤独な女の壮絶な秘密が明かされるや、物語は大逆転を繰り返し、最後に待ち受ける慟哭と驚愕へと突進する。「この作品を読み終えた人々は、プロットについて語る際に他の作品以上に慎重になる。それはネタバレを恐れてというよりも、自分が何かこれまでとは違う読書体験をしたと感じ、その体験の機会を他の読者から奪ってはならないと思うからのようだ」(「訳者あとがき」より)。未曾有の読書体験を、貴方もぜひ!
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