
庭の話
宇野常寛
集英社 / 2024-12
累計読者数67
平均ハイライト数 63.2件/人
star総合評価 79/100
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この本について
最近、SNSでも職場でも「人とつながっていないと不安になるけれど、かといって共同体に深く巻き込まれるのもしんどい」という声をよく聞きます。誰かと群れないと生きづらい。でも群れた瞬間に、評価や承認のゲームに引きずり込まれる。そんな板挟みの状態で日々を過ごしている人、多いんじゃないでしょうか。僕自身もそのひとりです。 『庭の話』が面白いのは、このモヤモヤを「人間関係そのものの問題」としてではなく、「人間外の事物を介して関わる場所が欠けている」という角度から扱っているところです。人と仲良くする必要も、目的や規則を最初に決める必要もない。ただ、そこにあるものをいじったり眺めたりしているうちに、たまたま他者とつながり、そしてそれ以上でも以下でもない距離で共存できる。それを著者は「庭」と呼んでいます。 読んでいて腑に落ちたのは、「強くならなくていい」「何者かにならなくていい」ための環境をどうつくるか、という視点が徹底しているところでした。自己実現の義務から少し距離を置きたい時や、承認のゲームに疲れた時、この本は「逃げ場」ではなく「別のつながり方」をちゃんと示してくれます。 自分の居場所を、他者との距離感も含めていちから考え直したい人に刺さる一冊だと思います。
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出版社による紹介
事物そのもの、問題自体との関係性を取り戻せ! 私たちにはSNSのプラットフォームの再構築=「庭」に変えていくことが必要なのだ
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