
自分でつくるセーフティネット: 生存戦略としてのIT入門
佐々木俊尚
この本について
仕事でもSNSでも、人との距離感にちょっと疲れることってありますよね。強いつながりに巻き込まれるのも怖いし、だからといって全部を遮断すると情報が入ってこない。自分はどんなふうに人と関わればいいのか、ずっと手探りのまま進んでいるような感覚、僕にもよくあります。 この本が面白いのは、「SNSを頑張って盛り上げる」みたいな話ではなく、もっと素朴な問いに向き合っているところです。たとえば、強いきずなに依存しすぎると息苦しくなる一方で、淡いつながりでも十分に救われたり、仕事につながったりすることがあるという話。Facebookを例にしながら、人間関係を”維持する道具”と”信頼を積み上げる場”として捉え直してくれるので、SNSに振り回されていた自分の気持ちが少し落ち着きました。誰に向けて書くでもなく、「どこかの誰かに届けばいい」くらいの距離感がちょうどいいんだ、と思えるのもこの本のおかげです。 それともうひとつ印象に残ったのは、成熟って「汚れを引き受けること」という視点です。ピュアでいようとしすぎると、かえって世界から距離を置いてしまう。でも、灰色の場所にいながら人とゆるくつながっていくほうが、生きやすさにつながることもある。SNSが怖く感じる時ほど、この考え方が効いてきます。 SNSでどう振る舞うべきか悩む人、人間関係に疲れやすい人、強いコミュニティに違和感がある人にとくに刺さる本だと思います。僕みたいに「ちょうどいい距離感」を探している人には、かなり実用的でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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