
「大発見」の思考法 iPS細胞 vs. 素粒子 (文春新書)
山中 伸弥 and 益川 敏英
文藝春秋 / 2011-01-20
この本について
仕事でも勉強でも、目の前の作業をこなすだけになってしまうことってありますよね。頑張っているのに、自分の頭で考えている感じがしないというか、「結局、何を理解できているんだろう」とふと不安になることがある。そんなモヤモヤに触れながら読んでいると、この本の言葉が妙に腹に落ちました。 たとえば、数学の数式を「計算の道具」ではなく「言葉」として扱う話。難しい話をしているようでいて、実は仕事の説明や資料づくりでも同じで、「何をどう表したいのか」を言葉として整理できるかどうかが、理解の深さになるんだと気づかされました。また、粒子と反粒子の話を、中学生に風船を使って説明するくだりは、専門知識の問題ではなく、「どう伝えれば相手が実感できるか」を一度解像度高く考える姿勢そのものが刺さります。 さらに、受身で情報を受け取るのではなく、自分で問いを立てる必要性について語られる部分は、日々流されがちな僕たちの背中をそっと押してくれる感じがあります。大きな目標や研究だけの話ではなく、日常の小さな違和感をそのままにしない、そんな態度を取り戻させてくれる本です。 専門的なテーマを扱っているのに、読みながら自分の仕事の風景が勝手に浮かんでくる。そんな読書体験を求めている人に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
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