
大人のいない国
内田 樹
文藝春秋 / 2013-08-10
累計読者数5
平均ハイライト数 27件/人
推定読了時間 約1時間59分
star総合評価 67/100
start序盤集中型
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この本について
最近、「大人ってどうやってなるんだろう」とか、「価値観が揃いすぎていて息苦しい」とか、はっきり言葉にできない違和感を抱えている人、多い気がします。周りに“成熟した大人”の具体的なモデルがいないまま、自分だけ取り残されているような感覚があるというか。 『大人のいない国』は、そのモヤモヤを「社会側の構造」から説明してくれる本でした。たとえば、消費でしか自己表現できなくなっていることや、家庭や学校で異質な価値観が排除されてしまうこと。それが結果として、僕たち自身の内側から多様性を奪い、子どものままの思考に留めてしまう……という視点は、読んでいてちょっとドキッとしました。成熟とは正しさを身につけることじゃなく、多様な自分を抱えたまま折り合いをつけていく力なんだと気づかされます。 この本のいいところは、「もっと頑張れ」と言ってくるわけじゃないところです。むしろ、今苦しさを感じている理由を丁寧に言語化してくれて、その上で自分の中に“別の立ち位置”を増やすヒントをくれる。意見が食い違う場面で「すぐ結論を出さなくていい」と思えるようになったのは、この本のおかげでした。 自分の未熟さに落ち込むことが多い人や、「世界の見え方を少し変えてみたい」と思っている人には特に刺さると思います。
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出版社による紹介
かつてなく幼稚化した日本。メディアでもネットでも、「こんな日本に誰がした」という犯人捜しの物言いや他罰的な言論が多いと思いませんか? 本書では、日本でいま一番練れた「大人」の思考をもつ哲学者と思想家が、現代社会と成熟について存分に語り合います。「子どもを成熟させないシステムを作り上げてきたのは私たち自身」「人は年をとるほど“多重人格化”していく」等々、ドキリとする言葉が満載。「大人が消えつつある日本」のいまを多層的に分析し、成熟への道しるべを示した目からウロコの1冊です!
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