
親離れできれば生きることは楽になる 自分がもっと強くなる“一人立ち”のすすめ (PHP文庫)
加藤 諦三
PHP研究所 / 1996-03-15
この本について
「自分の感じ方に自信が持てない」「親の機嫌や期待を基準に動いてしまう」「社会に出てもどこか“お客様”感が抜けない」。そんな感覚、僕もずっと引きずってきました。大人になったはずなのに、何かあると心が実家に引っ張られるようなあの感じです。 この本が刺さるのは、親への反抗をすすめるからではなく、親との心理的な距離を取れないまま抱えている“生きづらさの正体”を静かに言語化してくれるところです。たとえば、自分の本当の感じ方を抑えるクセがどこから来ているのかとか、どこに行っても当事者になれない感覚が、実は「家と親がアイデンティティの中心にある」状態から抜け出せていないからだとか。読んでいると、今の自分が社会の問題にぶつかっているようで、実は「昔の自分のまま止まっている部分」に足を引っ張られていたのだと分かってきます。 個人的に効いたのは、親から心理的に離れることが「親を切り捨てる」のではなく、むしろ親への思いやりの土台になるという視点でした。自分の感じ方を素直に認められるようになると、他人の弱さにも過剰に反応しなくなり、比較で自分を守る必要も薄れていきます。“自律性のある関係”ってこういうことか、と少しずつ実感が湧きました。 こんな人に刺さる本です。大人として生きているはずなのに、どこかで「親からの宿題」を未完のまま抱えている気がする人。自分の生きづらさの根っこを、そっと照らしたいときに手に取りたい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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