
邪悪なものの鎮め方
内田 樹
文藝春秋 / 2014-01-10
累計読者数6
平均ハイライト数 11.3件/人
推定読了時間 約3時間56分
star総合評価 45/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 30%
この本について
日々の出来事に理由がつけられないときってあります。なんで自分だけこんな目に、と思いながらも答えは出ない。仕事でも家庭でも、理屈が通らない場面に巻き込まれると、どうふるまえばいいのか分からなくなるんですよね。 内田樹さんの『邪悪なものの鎮め方』は、そういう「説明不能のモヤモヤ」とどう距離を取るかを考える本でした。抜粋にあるように、理不尽そのものに正面から勝とうとするのではなく、まず「ざわざわ感」に気づく力を育てるという発想が腑に落ちました。あの違和感を無視し続けると、後から回収できなくなることが多いので、これは実生活にかなり使えます。 もうひとつ印象的だったのは、出来事の「ほんとうの意味」は後にならないと分からない、という視点です。いま起きていることを無理に整理しなくていいと思えるだけで、肩の力が抜けました。何かに傷ついた経験を、いきなり正しく扱おうとしないで済むのはありがたいです。そして、システムに対して卵の側に立つ、という姿勢も、個人ができる現実的な態度として勇気づけられました。 世界の理不尽に説明を求め続けて疲れている人に、静かに効いてくる本です。
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出版社による紹介
無差別暴力、コピーキャット型犯罪、震災——。「邪悪なもの」「人間的尺度を超えるもの」に対峙したとき、私たちが培ってきた常識的判断や生活者としての論理は瞬時にして無効化されてしまいます。そんな「どうしていいかわからない」状況に置かれた場合、人はどうすれば適切にふるまえるのでしょうか。霊的体験とのつきあい方から記号的殺人の呪い、災厄の芽を摘む仕事法まで、内田さんの智恵の詰まった1冊です。
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