
エンジニアリング組織論への招待 ~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング
広木 大地
この本について
仕事の場で、人と話しているはずなのに「なんでこんな行き違いが起きるんだろう…」と感じる瞬間ってありますよね。自分では筋道立てて考えているつもりでも、気づけば感情に引っ張られていたり、相手の意図を勝手に補ってしまっていたり。僕もずっとこのモヤモヤを抱えていました。 この本が面白いのは、「不確実性」にどう向き合うかを、組織論だけでなく“人の認知のクセ”から解きほぐしてくれるところです。たとえば、怒りが知性を奪うのではなく、逆に危機に向き合おうとする反応だと知るだけで、自分の思考がどこでねじれやすいかが見えてきます。また、情報公開と情報の透明性は別物で、わからない決定があったときに「直接聞ける関係をつくること」が組織を強くすると示されていて、実務の場面に置きかえやすいのもよかったです。さらに、仮説思考を“わずかな痕跡から行動につなげる技術”として扱っていて、手を動かすための心理的なハードルも下げてくれます。 僕自身、「相手が論理的でない」と決めつけるのではなく、互いの認知範囲の狭さを前提に話すようになってから、無駄な衝突が減りました。組織における理不尽の多くが、悪意ではなく認知の限界から生まれるという視点も、かなり救われます。 自分も相手も完全には理解できないという前提に立ちながら、それでも前に進みたい人に刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの14%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
メモの魔力 -The Magic of Memos- (NewsPicks Book)
前田裕二
庭の話
宇野常寛
A Guide to the Project Management Body of Knowledge (PMBOK® Guide) – Seventh Edition and The Standard for Project Management (ENGLISH) (English Edition)
Project Management Institute
魔法の世紀
落合陽一
基礎からのプログラミングリテラシー [コンピュータのしくみから技術書の選び方まで厳選キーワードをくらべて学ぶ!]
増井 敏克
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt
「日本史」の終わり 変わる世界、変われない日本人
池田 信夫、與那覇 潤

「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか? 認知科学が教えるコミュニケーションの本質と解決策
今井むつみ

人は悪魔に熱狂する 悪と欲望の行動経済学
松本 健太郎

認知バイアス 心に潜むふしぎな働き (ブルーバックス)
鈴木宏昭

対話型組織開発――その理論的系譜と実践
ジャルヴァース・R・ブッシュ, ロバート・J・マーシャク, エドガー・H・シャイン, and 中村和彦
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要