
認知バイアス 心に潜むふしぎな働き (ブルーバックス)
鈴木宏昭
講談社 / 2020-10-22
この本について
仕事でも日常でも、「なんで自分はこんな判断をしたんだろう」「あの人の言動が妙に気になるのはなぜなんだろう」と、理由がはっきりしないモヤモヤってありますよね。自分の中に癖がある気はするけど、それをどう扱えばいいのかまでは分からない……。僕もずっとそのあたりを放置してきたタイプです。 この本は、そういう“なんとなく気になる自分の反応”を具体的に説明してくれる一冊でした。たとえば、人の目標につられて自分の目標もずれていく「目標伝染」や、意味がある場所だけを見ているつもりで実は周辺を見落とす「チェンジ・ブラインドネス」。こういう現象を知ると、仕事で判断がブレる理由や、会議で話が噛み合わない理由に妙に納得できるんですよね。さらに言語によって思考が固まる話や、意図が行動の原因だと思い込みやすい構造など、普段“自分の意識”だと思っている部分がどれだけ後付けかも丁寧に示されています。 読んでみて感じたのは、自分の判断ミスを責めるよりも、「そもそも人の認知はこういうふうにできている」と知っておく方がよっぽど前に進みやすいということでした。事実を増やすというより、視野の使い方を少し変えてくれる本です。 自分の思考や行動の癖を一度フラットに見直したい人に刺さると思います。
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