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クリティカル・ワード 文学理論

クリティカル・ワード 文学理論

三原芳秋、渡邊英理、鵜戸聡

フィルムアート社 / 2020-03-25

累計読者数4
平均ハイライト数 39.5件/人
推定読了時間 約4時間1分
star総合評価 62/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 11%

この本について

小説や評論を読んでいて、「面白いけど、結局どこを味わえばいいのか分からない」と立ち止まることがよくあります。物語の流れは追えても、細部にある何かが気になる。でもそれをうまく掬えずに読み終えてしまうあの感じです。僕もずっとそこでもやもやしていました。 『クリティカル・ワード 文学理論』は、その「細部に引っかかる感じ」を無理に整理せず、そのまま入り口にしていいんだと示してくれます。ストーリーからこぼれる細部を読むことが「テクストを読む」ことだという説明や、書かれた言葉と語られる言葉のあいだに潜む矛盾をたどるデリダの視線など、視点の転換がとにかく多い。読みながら、物語を追うだけでは見えない“別の現実”に手を伸ばしてもいいんだと腹落ちしました。 また、翻訳、言語、場所性、ジェンダーといったテーマが横断的に扱われていて、「読む」という行為そのものがどれだけ多層的な営みなのかがじわじわ分かってきます。どの章も決めつけがなく、専門的な話なのに肩に力が入らないのがありがたいところです。 物語よりも、なぜか気になる違和感や細部に心が向いてしまう人に刺さる一冊だと思います。読み終わったあと、自分の読む姿勢そのものを静かに更新してくれる本です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

読むことの基礎と批評理論の現在が学べる、辞書としても役立つキーワード集! フェミニズム、環境批評、ポストヒューマン、精神分析、ポストコロニアリズム…… 本書では文学理論の基礎的な知識を解説しつつ、最新の文学理論の潮流を初学者にも分かりやすく解説。現代批評の原点を知るためのブックガイドも充実しており、多彩なトピックから文学の魅力を味わい尽くそうと試みています。 第1部「基礎講義編 ― 文学理論のエッセンス Fundamentals」では、文学理論の根本問題である「テクスト/読む/言葉/欲望/世界」の5つのテーマについて論じ、第2部「トピック編 ― 文学理論の現在(いま)を考えるために Topics」では、文学理論の現在進行形の諸問題についてのトピックを取り上げ、新たな思索の糸口を発見=発明することを目指しています。 本書は、文学を「もっと深く読む」ために必要な知識を得る本として、あるときはレポートや論文を執筆する際の手引きとして、断片的な知識を有機的につなげる一助となる機能的な一冊です。 ------------------------ ◆[クリティカル・ワード]シリーズとは 現代社会や文化および芸術に関わるさまざまな領域を、[重要用語]から読み解き学ぶことを目指したコンパクトな入門シリーズ。基本的かつ重要な事項や人物、思想と理論を網羅的に取り上げ、歴史的な文脈と現在的な論点を整理します。もっと深く理解し、もっと面白く学ぶために必要な基礎知識を養い、自分の力で論じ言葉にしていくためのヒントを提供します。
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