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車輪の下(新潮文庫)

車輪の下(新潮文庫)

ヘルマン・ヘッセ and 高橋 健二

グーテンベルク21 / 2013

累計読者数8
平均ハイライト数 14.1件/人
推定読了時間 約3時間22分
star総合評価 59/100
bookmarkリファレンス型
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この本について

なんとなく「自分はちゃんとやれているのか」と落ち着かなくなる日ってありますよね。頑張るほど視野が狭くなって、気づいたら休むタイミングも見失っている。そんなときに『車輪の下』を読むと、少し足が止まります。というより、止めざるを得なくなる感じです。 ハンスが大人たちの期待に押しつぶされていく描写は、昔の物語なのに妙に今っぽい痛さがあります。無理を続けると「車輪の下じきになる」という言葉も、生産性とか成果とかに振り回される現代そのままです。しかもこの本は、単に「過剰な教育が悪い」と言いたいわけでもなく、本人が何に寄りかかって生きようとしたのか、その支えが崩れたとき何が起きるのかまで丁寧に描いてくる。そこが読んでいて刺さります。 特に、陽気な日曜日のシーンや、友との再会で一瞬だけ息が戻る場面が印象的で、追い込まれているときに必要なのって、立派な目標より「人としてのあたたかさ」なんだよな、と視点が変わります。ハンスがそれを十分に受け取れなかった理由も含めて、自分の生活に置き換える余地が多い物語です。 「頑張り方がわからなくなっている人」に静かに効く一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

郷里の期待を一身にになって町の神学校へ入学したハンス。そこに待っていたものは、厳格な規律、大人の利己心、友情と裏切り、そして失意とささやかな反抗であった。ハンスは郷里へ帰る。だが、そこも決して心が休まる場所ではなかった。若者の心の彷徨と挫折を美しい自然のなかに描ききった青春小説の代表作。
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