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科学で読み解く笑いの方程式[上巻]
欲求神経学研究センター 小林亮
この本について
「なんであの人にはウケるのに、自分が言うとスベるんだろう…」とか、「場の空気が固いと、何を言っても届かないよな…」みたいなモヤモヤ、けっこう誰でも抱えていると思います。僕もずっと“センスの問題”で片づけてきた側だったんですが、この本を読むと、その裏にはちゃんと脳の働きがあったんだと少し気が楽になります。 特に刺さったのは、笑いが「何を言うか」ではなく「相手がどんな状態か」でほぼ決まる、という指摘でした。仲の良い友達の前だとしょうもない話でも笑ってしまうのは、副交感神経が優位になっているからで、プロの現場で前説や笑い声が入るのも同じ理屈。自分の“面白さ”以前に、相手の脳が笑いやすい状態かどうかがまず大事だ、と言われると妙に納得します。 もう一つ面白かったのは、「予想外」と「懐かしさ」という一見違う笑いが、どちらも“記憶の連合”で説明できるという話。普段、会議や日常会話でふと空気が和らぐ瞬間ってあると思うんですが、あれも相手が持つ情報のどこかと結びつく“適度な不確定性”を提供できていたのかもしれません。無意識のうちにやっていたことに説明がつくと、変に背伸びしなくてもよくなる感覚があります。 「センスがないから笑わせられない」と思い込んでいる人よりも、「場づくりとか、人との距離感でよく迷う人」にこそ静かに刺さる本だと思います。自分のコミュニケーションを少しだけ解像度高く見直したいときにちょうどいい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの14%が集中しています。
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