
トヨトミの世襲~小説・巨大自動車企業~
梶山三郎
小学館 / 2023-11-30
累計読者数8
平均ハイライト数 13.6件/人
推定読了時間 約4時間48分
star総合評価 55/100
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この本について
仕事の判断が妙にぶれる日ってありませんか。正しいと思って進めていたのに、現場の声を聞くと急に自信が揺らいだり、逆に数字だけを追い始めて大事な違和感をごまかしたり。自分の視点がどこに置かれているのか、ふと見失う瞬間があると思います。 『トヨトミの世襲』を読んでいて感じたのは、この揺らぎの正体が「大局と現場の距離」みたいなものだということです。たとえばEVが本当に安くなる未来を語る場面では、技術やコストの話以上に、どの立場から世界を見るかで結論が変わる。逆に、ディーラーの不正やフューチャーシティの迷走には、判断する側が現場の温度や混乱を取りこぼした結果がにじんでいて、自分の仕事にも思い当たるところがありました。トップの言葉に揺さぶられる人、逆に粘り強く計画を守る人、そうした温度差の描写が妙に生々しいんです。 そしてもう一つは、誰しも「凡庸さ」とどう向き合うかを避けて通れないという点。自分に取り柄がないと気づいたときのあの怖さや、変われていないのに変わったつもりになる感覚が、登場人物を通して静かに突きつけられます。経営を題材にしながら、組織の中で迷う自分の姿がそのまま重なる小説でした。 視点を入れ替えたい人、今の判断軸に自信が持てない人には刺さると思います。
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出版社による紹介
衝撃の巨大自動車企業小説、ついに完結! 「99%が真実」という噂で書店から本が消えた!? 気鋭の経済記者が「覆面作家」となって、初めて書くことができた「世界一の自動車メーカー」禁断の真実。あまりに詳しすぎる内部情報や関係者しか知らない極秘ネタを小説に偽装したノンフィクションではないか……そう噂され、発売と同時にベストセラーとなった超問題作『トヨトミの野望』と続編『トヨトミの逆襲』。その「完結作」がついに発売! 世界中を襲った未曾有のパンデミックのなか、巨大自動車会社トヨトミも待ったなしのEV(電気自動車)シフト転換を迫られていた。しかし、販売ディーラーの相次ぐ「不正事件」や持ち株比率たった2%の創業家の「世襲問題」など暗雲が垂れ込める。カギを握るのは“トヨトミの母”と呼ばれる元女優の謎の老女。彼女がひた隠す「豊臣家の秘密」とは──。 「本書の内容のどこまでが事実でどこまでがフィクションなのか。これについて、巨大自動車企業に極めて近い経営者は99%が事実と私に言い切った」(夏野剛氏、『トヨトミの野望』文庫版解説より)綿密な取材をもとに描き、経済界を震撼させてきたトヨトミシリーズ。 その“衝撃のラスト”を見逃すな!
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