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“それ”は在る

“それ”は在る

ヘルメス・J・シャンブ

ナチュラルスピリット / 2013-05-01

累計読者数62
平均ハイライト数 19.9件/人
推定読了時間 約7時間16分
star総合評価 58/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 18%

この本について

最近、考え事が止まらなくて疲れることがありませんか。頭の中で自分の声が騒ぎ出して、静かにしたいのに余計うるさくなるあの感じです。僕もよく迷うのですが、「じゃあ、この騒がしさの正体って何なんだろう」と思った時に手に取ったのが「“それ”は在る」でした。 この本が面白いのは、思考を止めようとか、前向きになれとか、そういう方向にいかないところです。むしろ、騒ぐ思考を追いかけずに「観ている側」に戻る、という視点が丁寧に繰り返されます。たとえば、痛みや不安があっても「痛いのは身体であって、自分ではない」と気づくこと。あるいは、青空の前を雲が流れるように、思考が勝手に動いていくのをそのままにしておくこと。この“距離の取り方”が、日常の余白を少し広げてくれる感覚があります。 読んでいて感じたのは、「理解したつもりになった瞬間、また違う理解がやってくる」というあたりの誠実さです。霊性とか悟りといった言葉に飛びつくのではなく、ただ自分の内側で起きていることを見守るだけ。その地味さが逆に安心しました。大きく変わらなくても、今ここで立ち止まるだけでいいのかもしれません。 自分の思考と距離を置きたい人、ずっと考え続けて疲れてしまった人には特に沁みる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「本作では、思考は私ではない、という教えの部分が、かなり強烈に書かれております。著者は改めて、過去に読んだ書物をなんとなく思いめぐらしましたが、驚いたことに、ほとんど全く、どの書物も明確に伝えていません。おそらく、本作にも書かれているように、思考が自分ではないなら、どのように学びが起きるのか、誰が何を学んでいるのか、というとても重要な問題に遭遇するからです。思考や想念や身体は、本当の自己ではない、とは多く書かれていますが、思考が自分ではない、という問題に詳細に触れているものを見たことがありません。そのような意味において、この部分はまさに、本作にもあるように、一気に階段を登り、存在自体に戻る体験を作り、与えることができる作品かもしれません。」(著者より)
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