
離れたくても離れられないあの人からの「攻撃」がなくなる本
Joe
SBクリエイティブ / 2019-03-15
この本について
人から一方的に責められたり、理不尽な言葉を浴びたりすると、「自分のどこが悪かったんだろう」とつい内側に原因を探してしまいますよね。相手とまともに話したいのに、話そうとするほど状況が悪化する。距離を置きたいのに、なぜか離れられない。そんな堂々巡りに疲れている人は多いと思います。 この本が面白いのは、「どうすれば分かり合えるか」ではなく、「どうすれば攻撃される土俵から降りられるか」という視点で書かれているところです。たとえば、憎悪や承認欲求や罪悪感をなんとか抑え込むのではなく、そもそも“相手に関心を向けない状態をつくる”というアプローチ。あるいは、いい人であろうとする癖が攻撃の起点になっているかもしれない、という指摘も刺さる人にはかなり刺さると思います。相手を変えるのではなく、相手から見える自分の像を静かに変えていく。その結果として、攻撃の理由を奪っていく、という設計です。 感情を消すとか強く振る舞うとか、そういう話ではありません。むしろ「淡々と」「無表情に」「言葉を減らす」といった、小さくて現実的な行動が中心です。こちらが媚びれば媚びるほど攻撃が強まる、という説明も、実際に心当たりのある人には腑に落ちるはずです。 人間関係の中で、「理屈が通じない相手」に消耗している人には、とくに向いている本だと思います。私自身、関心を減らすという発想はかなり効きました。距離を取る前にできることを、静かに知りたい人におすすめです。
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