
民俗学 (講談社学術文庫)
宮田登
辰巳出版株式会社 / 2025-09-09
累計読者数8
平均ハイライト数 15.3件/人
推定読了時間 約3時間34分
star総合評価 48/100
start序盤集中型
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この本について
仕事や日常で、人との距離感や「この場のルールって何なんだろう…」みたいなモヤモヤが続く時があります。合理的に考えても整理できず、でも自分だけがズレている気もする。そんなときに、民俗学の視点が意外と効いてきます。 宮田登さんの『民俗学』は、昔の風習を知識として眺める本ではなく、「私たちの当たり前は、どこから来ているのか」を丁寧に掘り起こしてくれる一冊でした。読んでみてまず気づくのは、つきあい方の原型がすでに昔の暮らしの中に埋まっているということです。たとえば「同じ釜の飯」を食べる相手とは急に距離が縮まるし、反対にそうでない人とは妙に壁が残る。この感覚が今の職場や家族関係にも普通に引き継がれているのだとわかると、目の前の違和感の理由が少し見えます。 もう一つおもしろかったのは、「常民」という概念が固定的な階層ではなく、生活の感覚そのものを指す文化的な枠組みとして変化してきたという話です。都市化でハレとケが混じり合い、ムラのルールだけでは読み解けない状況が広がる今、何を“普通”と感じるのかを自分の生活単位で考え直すきっかけになりました。民俗が“変わるからこそわかる”という視点も、日々の判断にそのまま使えます。 「周りとの距離の取り方がいつもつかみにくい」と感じている人には、とくに静かに刺さる本だと思います。
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多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの39%が集中しています。
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出版社による紹介
ここ数年、「文化人類学」が話題となっていますが、それに続き2023年頃から「民俗学」もかなりスポットを浴びています。「文化人類学」は自分の住んでいる場所から<外>に出る学問ですが、「民俗学」はその逆で、自らの住んでいる場所にある習俗を見つめ直す学問です。この二つは表裏一体の学問とも言えます。「文化人類学」と同様、最新の「民俗学」の入門書がいま求められています。そこで本書は、一般の読者にもわかりやすい丁寧な解説、そして知的好奇心をそそられる興味深い内容で構成する、まさに民俗学入門書の決定版といえる一冊となります。 【構成】 第1章 民俗学とは何か 第2章 「たましい」で考える 〜パワースポットの来歴からケガレ論まで 第3章 「ことば」で謎を解く 〜民族語彙、地名と方言、口承文芸から読み解く 第4章 「生」のリアリティと向き合う 〜生存の技法から生きづらさまで 第5章 民俗学の聖地を歩く 〜旅の学問としての民俗学 第6章 私と民俗学
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