
多元化するゲーム文化と社会
松井 広志, 井口 貴紀, 大石 真澄, and 秦 美香子
合同会社ニューゲームズオーダー / 2019-04-21
この本について
ゲームを続けていると、ときどき「これは自分の現実のどこに位置づければいいんだろう」とモヤモヤする瞬間があります。仕事の後にログインすると急に別の自分になれる感じや、プレイ時間を重ねたはずなのに、その体験が日常の延長なのか非日常なのか判断できなくなるあの感覚です。分かるような分からないような、そのズレがずっと残るんですよね。 『多元化するゲーム文化と社会』は、その曖昧さを無理に整理せず、「そもそも私たちは日常と非日常を行き来しながら生きている」という前提から話を進めてくれます。キャラクターの自分と現実の自分を自然に切り替えていること。ゲームが日常の一部になっているのに、その中で突然“非日常”が立ち上がること。繰り返し遊んでいるはずなのに、ふと価値観が更新される瞬間があること。こういう、一人では言葉にしづらい感覚を丁寧にすくい上げてくれる本です。 特に「実践としてのゲーム」と「知識としてのゲーム」が切り分けられない、という指摘は、自分のプレイ経験を振り返ると妙に納得があります。プレイヤーは一つの世界に没入しているようでいて、実際にはいくつものリアリティを切り替えながら遊んでいる。その複雑さをそのまま認めてくれるので、ゲームに向き合う態度が少し楽になります。 ゲームが好きで、でも自分のプレイ感覚をうまく説明できないまま抱えている人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
読書の順序
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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
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