
はみだしの人類学 ともに生きる方法 NHK出版 学びのきほん
松村 圭一郎
累計読者数53
平均ハイライト数 18.8件/人
推定読了時間 約2時間14分
star総合評価 66/100
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この本について
人と関わるとき、自分の「役割」に縛られてしんどくなることがあります。家では気楽なのに、外では急に“演じている感じ”が強くなる。かといって他者を避ければ本来の自分に戻れるかというと、それはそれで空虚さが残る。このあたりのモヤモヤ、けっこう根深いですよね。 『はみだしの人類学』を読んで驚いたのは、「わたし」という存在の輪郭は、他者との関係のなかで揺れたり溶けたりしながら形づくられるものだ、と静かに示してくれるところでした。異文化との出会いを通して、自分の当たり前が揺さぶられる瞬間。偶然ふらっと入った店で、思わぬ本に出会うみたいな、予定できないズレ。そのズレに身を開いておくことで、自分の可能性がゆっくり広がるという視点は、日常にもそのまま使えます。 この本が効くのは、無意識のうちに「日本人だから」「男性だから」「こうあるべき」といった線引きに自分を押し込めてしまうときです。境界線そのものを疑うという発想は、対人関係の息苦しさにも効きますし、他者とのつながり方をもう一段やわらかくしてくれる。フィールドワークの話も、特殊な世界の話としてではなく、自分の生活に落とし込める“視点の練習”として読めました。 固定された肩書きや役割の外側に出たいけれど、どう動けばいいのかわからない人に、静かに寄り添ってくれる本です。
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出版社による紹介
他者の人格にはみだして心地よく共生していくために、これまでとは違う視点で、分断が深まる世界を生きてゆく術を探る。
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