
やがて哀しき外国語 (講談社文庫)
村上春樹
講談社 / 1997-02-15
累計読者数12
平均ハイライト数 8.5件/人
推定読了時間 約3時間19分
star総合評価 57/100
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この本について
外国に出るほどじゃなくても、ふと自分が「よそ者」っぽく感じる瞬間ってありますよね。職場で話が噛み合わなかったり、家族や友人と価値観がズレている気がしたり。そのたびに、自分だけ言語や感覚の回路が違うんじゃないかと落ち込むこともあると思います。 『やがて哀しき外国語』は、そんなモヤモヤに直接の答えをくれる本ではないんですが、少なくとも「そのズレは、自分だけのものじゃない」と静かに気づかせてくれます。村上春樹がアメリカで暮らしながら、言語の等価性や、自明だと思っていたものが揺らぐ感じを書いていて、それが妙に日常の小さな違和感とつながるんです。特に、よそ者としてゼロに戻る体験をあえて肯定しているところは、自分の輪郭をもう一度描き直すような感覚がありました。 また、外国語の伝え方として語られる「まず自分が何を言いたいか把握する」「シンプルな言葉で話す」という姿勢は、そのまま日常のコミュニケーションにも使えます。主語が大きすぎて空回りしがちなとき、ここに戻ることで少し呼吸が整う気がします。 自分の居場所に少しだけ違和感がある人、あるいは「どこにいても自分は少しストレンジャーだ」と感じてしまう人に、ゆっくり沁みる本です。
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出版社による紹介
F・スコット・フィッツジェラルドの母校プリンストン大学に招かれ、アメリカでの暮らしが始まった。独自の大学村スノビズム、スティーブン・キング的アメリカ郊外事情、本場でジャズについて思うこと、フェミニズムをめぐる考察、海外で深く悩まされる床屋問題――。『国境の南、太陽の西』と『ねじまき鳥クロニクル』を執筆した二年あまりをつづった、十六通のプリンストン便り。
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