
台湾 四百年の歴史と展望 (中公新書)
伊藤潔
累計読者数43
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star総合評価 47/100
start序盤集中型
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この本について
台湾のニュースを見るたびに、「背景を知らないまま雰囲気だけで語ってる気がする…」という後ろめたさ、僕もずっとありました。いろんな立場や名前が出てくるのに、自分の中で一本の線につながっていない感じ。だからこそ、この本を読んだとき、点で知っていた出来事が急に立体的に見えはじめました。 たとえば、外省人と本省人の対立がどこから生まれたのか。二・二八事件の扱われ方を追うだけでも、いまの台湾社会の空気が急に腑に落ちます。また、清から日本、そして国民党へと統治者が変わるたびに、苗字の“賜姓”や移民政策、懐柔策がどんな意味を持ったのかを読んでいくと、島全体の歴史が「連続した変化」としてつながって見えてくるんです。 僕が特に助かったのは、台湾統治をめぐる日本側の論理も感情も、極端に美化も悪魔化もせず淡々と置いてくれているところでした。成功や客家の移住、教育制度の影響など、断片的に聞いていた話が具体的な生活や判断の積み重ねとして理解できると、「台湾をどう語るか」の迷いが少し静まります。 表向きの話題だけでは台湾を語りにくいと感じている人に、ほどよく地面を固めてくれる一冊です。
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